特集 こどもの心電図と心エコー図―ファーストタッチから専門診療まで―
Ⅳ.小児心筋・冠動脈疾患の心電図と心エコー図
32 心内膜炎・心筋炎・心外膜炎
田中 優
1
,
安田 和志
1
1あいち小児保健医療総合センター循環器科
pp.220-224
発行日 2025年10月20日
Published Date 2025/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001899
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Summary
■心内膜炎では疣贅の部位,弁逆流・狭窄の有無・程度,左心・右心機能などに留意して心電図・心エコー図所見を解釈し,治療方針を決定する必要がある.
■心筋炎では心電図により房室ブロック,心室頻拍などのリズム不整を,心エコー図により左心・右心機能,心筋浮腫の程度,心囊液貯留の有無などを迅速に評価し,患者の全身状態に留意しながら治療を同時並行で行う必要がある.
■心外膜炎では心電図のST-T部分の経時的変化に注意する.心囊液貯留が高度である場合は緊急でのドレナージが必要となる場合がある.

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