日常診療で診る感染症 この疾患を見落とすな
診断の遅れが致死的になる感染症 急性心筋炎・心外膜炎
猪又 孝元
1
1北里大学 医学部循環器内科学
キーワード:
Catecholamines
,
Steroids
,
MRI
,
心エコー図
,
心筋炎
,
人工心肺
,
心タンポナーデ
,
心電図
,
心膜炎
,
大動脈内バルーンパンピング
,
心膜穿刺
,
遅延診断
Keyword:
Catecholamines
,
Cardiac Tamponade
,
Electrocardiography
,
Echocardiography
,
Heart-Lung Machine
,
Intra-Aortic Balloon Pumping
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Myocarditis
,
Pericarditis
,
Steroids
,
Pericardiocentesis
,
Delayed Diagnosis
pp.800-805
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011021857
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・感冒で受診した症例に対して、症状や身体所見をヒントに、心電図を撮ろうと思うかが急性心筋炎発見の分かれ目である。・急性心筋炎では、炎症極期での循環動態の破綻を的確に把握・補助し、その間に自然治癒するのを待つ。・急性心外膜炎は、持続性かつ体動で変化する胸痛と広範誘導にわたり上に凹のST上昇、さらに心エコー図での心膜液貯留で診断できる。・急性心外膜炎では、心タンポナーデと二次性の原因病態に留意する。
©Nankodo Co., Ltd., 2010