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Rinsho Kensa Volume 35, Issue 13 （December 1991）

臨床検査 35巻13号（1991年12月発行）

Japanese English

研究

喀痰グラム染色標本による呼吸器感染症の主要起炎菌の迅速診断に関する検討 Evaluation of Sputum Gram Smears for The Rapid Etiological Diagnosis of The Bacterial Respiratory Infection 荻原央子 ¹ , 西岡きよ ¹ , 丹野恭夫 ¹ Hisako OGIHARA ¹ , Kiyo NISHIOKA ¹ , Yasuo TANNO ¹ ¹東北大学医学部附属病院第一内科 ¹The First Department of Internal Medicine, School of Medicine. Tohoku University キーワード：喀痰塗抹標本 , 呼吸器感染症主原因菌 , 迅速診断 Keyword: 喀痰塗抹標本 , 呼吸器感染症主原因菌 , 迅速診断 pp.1351-1355

発行日 1991年12月15日 Published Date 1991/12/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900926

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　喀痰の細菌検査において，喀痰塗抹標本のグラム染色・鏡検は，培養材料としての適否を判断するうえで不可欠であるが，さらにH．influenzae,S．PneumoniaeおよびM．（B．）catarrhalisの呼吸器感染主要原因菌の迅速診断においても有用である．特に扁平上皮細胞の混入が少なく（＜10cells／lowpower field），白血球が多数（＞25cells／LPF）見られる材料では各菌の予測率（スメア陽性件数中の培養陽性件数）も約80～90％と高いことは，培養に先立つ鏡検の重要性を明らかに示している．