特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
2.臨床編―各論 病原体からみた新生児感染症
96.パレコウイルス
石田 岳史
1
Takefumi Ishida
1
1信州上田医療センター小児科
キーワード:
パレコウイルス
,
敗血症様症状
,
脳炎/髄膜脳炎
,
FilmArray®
Keyword:
パレコウイルス
,
敗血症様症状
,
脳炎/髄膜脳炎
,
FilmArray®
pp.433-436
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002512
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はじめに
パレコウイルス(parechovirus:PeV)はピコルナウイルス科パレコウイルス属に分類されるRNAウイルスで,A~Fの6つの種がある。それらのうち,ヒトに感染するものはパレコウイルスA(PeV-A)で,ヒトパレコウイルス(human parechovirus:HPeV)とも呼ばれ,19の遺伝子型が報告されている。年長児では軽症の上気道炎症状・胃腸炎症状や無症候性感染が多く,ほとんどすべての小児は5歳までに少なくとも1つの遺伝子型に感染するともいわれている。そのなかでパレコウイルスA3型(PeV-A3)は,特に新生児・乳児期において重篤な感染症を引き起こすことが知られ,敗血症様症状,原因不明の発熱,中枢神経感染症状(脳炎/髄膜脳炎)などの多彩な臨床症状を呈する1~3)。本稿では,われわれが出会う可能性の高いPeV-A3を中心に記載する。

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