特集 小児の出血・凝固異常の診断と治療
序文
加藤 元博
1
1東京大学大学院医学系研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座
pp.635-635
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001652
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私たちの体をめぐる血液は,必要に応じて「固まること」と「固まらないこと」の両方が求められるという,相反する重要な役割を担っています.血管が損傷したときには迅速に止血し,逆に不要な血栓は作らず,血流を保つことが必要です.この血液の凝固・線溶は様々な因子によって制御されており,この精緻なバランスが崩れたとき,出血傾向や血栓傾向といった様々な病態が現れます.

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