特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅲ.海外のガイドラインから考える
小児の尿路感染症
北形 綾一
1
,
内田 博之
1
,
宮入 烈
1
1浜松医科大学 小児科
pp.303-310
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001591
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Summary
■熱源不明の乳幼児に対しては,上部尿路感染症を疑い,精査する必要がある.
■上部尿路感染症の診断のためには,抗菌薬投与前の尿検査が重要である.
■尿検査で膿尿・細菌尿がみとめられ,かつ尿培養で5×104CFU/mL以上の菌量が検出された場合は尿路感染症と診断する.
■上部尿路感染症を疑った場合は,尿培養結果を待たず速やかに抗菌薬治療を開始する.
■上部尿路感染症を起こした小児に対しては,画像検査を行い,膀胱尿管逆流を含めた先天性腎尿路異常の検索を行う必要がある.

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