特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅱ.国内のガイドラインから考える
消化器
虫垂炎
川瀬 弘一
1,2,3
,
内田 正志
1,2
,
草川 功
1
1日本小児救急医学会ガイドライン作成委員会
2日本小児救急医学会小児急性虫垂炎診療ガイドラインワーキンググループ
3聖マリアンナ医科大学理事
pp.147-153
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001569
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Summary
■わが国では人口1万人に対する年平均虫垂切除数は,10~14歳では男子13.2人,女子8.5人と最も高かった.
■虫垂炎のスコアリングは虫垂炎診断に用いることは困難で,画像検査など二次評価が必要かの判断に使用できる.
■虫垂炎の画像診断において,CTは放射線被曝の問題があり,原則として超音波検査を第1選択とする.
■腹腔鏡下虫垂切除術は「行うよう勧められる.中等度の根拠があり,臨床上有効性が期待できる」とした.
■小児腫瘤形成性虫垂炎に対するinterval appendectomyは「行ってよい.科学的根拠に乏しいが,臨床上有効である」とした.

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