特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅲ 特殊な背景と治療
小児がん患者
松井 俊大
1
1国立成育医療研究センター感染症科
pp.229-233
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001311
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1 はじめに
小児がん患者は,おもに原病に対する治療によって医原性の免疫不全状態となる.普段は経験しない微生物による感染症に遭遇する可能性があり,緊急度や重症度も高いことがあるため小児の感染症のなかでも苦手意識をもっている方も多いと思われる.本稿では特に遭遇する可能性の多い発熱性好中球減少症(fever and neutropenia:FN)を中心に,小児がん患者で注意すべき感染症について概略を述べていく.
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