高齢者の感染症はこう診る-外来・病棟から在宅まで 高齢者で頻度の高い感染症 診断と治療各論
菌血症
竹下 望
1
1国立国際医療研究センター国際感染症センター
キーワード:
発生率
,
予後
,
リスク
,
菌血症
Keyword:
Risk
,
Prognosis
,
Incidence
,
Bacteremia
pp.773-775
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015016021
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高齢者の感染症は若年者と比較して,いくつかの診断上の注意点がある.第一に,基礎疾患の存在である.第二に,症状,所見が時として取りにくいだけでなく,症状も菌血症として発熱などの典型的な症状がないことである.とくに,状態によっては,コミュニケーションが困難であることもある.第三に,生活環境の違いである.それにより,医療関連感染のリスクを考慮する必要性を判断する.菌血症については頻度だけでなく,重症化もしやすいため,可能な限りフォーカスとなる臓器を絞り込み,医療関連感染などのリスクを考慮した経験的な治療をあわせて適切な治療を行う必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2014