特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
6 呼吸器
肺炎
手塚 宜行
1
1岐阜大学大学院医学系研究科感染症寄附講座
pp.117-124
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001290
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サマリー
1 感染臓器:
肺
2 想定する微生物:
呼吸器ウイルス,肺炎球菌,肺炎マイコプラズマ
3 提出すべき検査:
胸部X線,(排痰可能な発達段階の児であれば)喀痰のグラム染色・細菌培養検査(同定・薬剤感受性検査を含む)
4 経験的治療:
乳幼児期~5歳未満で細菌性肺炎の場合:外来治療,アモキシシリン内服,入院治療,アンピシリン点滴静注
5歳以上で細菌性肺炎の場合:アジスロマイシン内服
5 標的治療:
肺炎球菌:アンピシリン静注もしくはアモキシシリン内服
肺炎マイコプラズマ:アジスロマイシン内服
6 治療効果判定:
呼吸数,酸素飽和度,酸素需要の改善
7 Oral switch:
非重症肺炎以外では可能
8 治療期間:
合併症のない市中肺炎であれば5~7日間
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1),2),3)
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