特集 新生児・乳児の感覚に寄り添う
Ⅰ.感覚器の発生と発達
聴覚の発達
小森 学
1
1聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科
キーワード:
発生
,
胎児聴覚
,
新生児聴覚スクリーニング
,
乳幼児健診
,
学校健診
Keyword:
発生
,
胎児聴覚
,
新生児聴覚スクリーニング
,
乳幼児健診
,
学校健診
pp.411-416
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000917
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SUMMARY
▷中耳と内耳は在胎24週頃にはほぼ完成するため同時期より音への反応をみとめる.
▷出生直後から3~4か月までは音に対する原始反射をみとめるが,徐々に複雑な応答へと変化する.
▷生後12か月で1語文,18か月頃より2語文が現れる.表出語彙は1歳半過ぎに語彙爆発を生じる.
▷新生児聴覚スクリーニングでは0.4%の確率で要精査となり0.1%に両側難聴が発見される.
▷新生児聴覚スクリーニングで両側パスした場合でも5,000人に1人の確率で両側難聴が発見される.
▷難聴に関連してLate Talker,構音障害,Listening Difficulties,片側難聴などの病態がある.
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