特集 小児COVID-19の現在地と小児医療に与えたインパクト
Ⅱ.小児COVID-19の合併症
COVID-19関連急性脳症
髙梨 潤一
1
1東京女子医科大学八千代医療センター小児科
キーワード:
小児COVID-19関連脳症
,
けいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD)
,
出血性ショック脳症症候群(HSES)
,
劇症脳浮腫型脳症(AFCE)
Keyword:
小児COVID-19関連脳症
,
けいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD)
,
出血性ショック脳症症候群(HSES)
,
劇症脳浮腫型脳症(AFCE)
pp.319-323
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000893
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SUMMARY
▷オミクロンが流行の主流となった第6波以降,小児COVID-19患者数は増加した.
▷重症化する小児の報告も増えており,中枢神経系異常,特に急性脳症の頻度が高い.
▷小児COVID-19関連脳症は従来のウイルス性脳症に比して高年齢発症である.
▷症候群分類ではけいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD)が高頻度である.
▷従来のウイルス性脳症に比して,予後不良な出血性ショック脳症症候群(HSES),劇症脳浮腫型脳症(AFCE)の頻度が高い.
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