症例報告
中隔子宮による外因性の一過性胸郭変形の一例
菅野 奈緒
1,2
,
大森 さゆ
3
,
久住(渡邊) 浩美
4
,
池田 一成
3
1さいたま市立病院小児科
2岩手医科大学小児科学講座
3さいたま市立病院周産期母子医療センター新生児内科
4さいたま市立病院放射線診断科
キーワード:
胸郭変形
,
中隔子宮
,
骨盤位
,
胸郭運動障害
Keyword:
胸郭変形
,
中隔子宮
,
骨盤位
,
胸郭運動障害
pp.229-232
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000054
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要旨
中隔子宮は流早産などの産科的合併症が知られているが,児に関する報告は乏しい.児は在胎37週4日,体重3,330gで出生し,呼吸障害のため入院.その際ベル型胸郭を認めた.胎児MRI上,胸部が中隔により狭小化した羊水腔内でstuckしていた.胸郭変形による肺の拡張障害に加え,新生児の一過性適応障害が呼吸障害の原因となった.10か月時,胸郭変形は改善,中隔子宮による外因性の一過性の胸郭変形と診断した.
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