Japanese
English
症例
Robotic mesh-supported pectopexyを施行した骨盤臓器脱の1例
A case of robotic mesh-supported pectopexy for pelvic organ prolapse
徳重 悠
1
,
河原 俊介
1
,
福井 希実
1
,
山本 絢可
1
,
中川 江里子
1
,
岩見 州一郎
1
1大阪赤十字病院産婦人科
キーワード:
pectopexy
,
骨盤臓器脱
,
子宮脱
,
ロボット支援
Keyword:
pectopexy
,
骨盤臓器脱
,
子宮脱
,
ロボット支援
pp.467-471
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001581
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
骨盤臓器脱の治療法,メッシュを用いた仙骨腟固定術の合併症に腸閉塞があり,その頻度は2.7%とされ,予防のために後腹膜縫合を行い腹腔内へのメッシュ露出を防止することが多い.しかし,骨盤内手術歴に伴う癒着や腹膜欠損がある場合にはそれが困難となる場合がある.今回,われわれは子宮脱に対してロボット支援下仙骨腟固定術を予定したが,虫垂炎術後の癒着により前縦靱帯を固定位置とした安全なメッシュ留置が困難であったため,術式をpectopexyに切り替え安全に手術を完遂できた症例を経験した.pectopexyはiliopectineal ligamentを固定位置とするmesh repair術式で,仙骨腟固定術と比し,治療効果は同等で,より排便障害が少なく,再発率の低い術式として報告される.またiliopectineal ligamentは骨盤深部に位置し,周囲に外腸骨動静脈や閉鎖神経があることから縫合操作の難度は高いが,ロボット支援下手術では多関節鉗子であることを活かし容易に操作が可能であった.既往に虫垂炎がある場合など,本症例のように前縦靱帯への安全なメッシュ留置が困難な症例に対しロボット支援下でのpectopecxyへの切り替えは賢明かつ安全な選択肢であると考える.

Copyright © 2026, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.

