増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【疾患編6】良性婦人科疾患
バルトリン腺囊腫
北出 尚子
1
,
齋藤 俊章
1
1国立病院機構九州がんセンター婦人科
pp.407-410
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209378
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外来管理のポイント
❖片側性に発生する外陰部の囊胞性疾患である.感染の有無,サイズ,症状により対応が異なる.小さい無症状のものは経過観察でよい.感染を伴っている場合は抗菌薬投与を行う.
❖疼痛が強い場合,サイズの大きなもの,再発を繰り返す場合は小手術の対象となる.穿刺・切開,ドレナージ,開窓術が従来からの方法であるが,特有の処置用カテーテルも国外では利用されている.
❖稀ではあるがバルトリン腺癌など悪性疾患の併存もあり,年齢(閉経後),充実性腫瘤など非典型例では積極的に病理組織学的評価を行う.
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