特集 専攻医のうちにマスターしたい産婦人科の外来・短期滞在手術
婦人科
1.バルトリン腺囊胞・膿瘍の手術
梁 善光
1
Y. Ryo
1
1帝京大学ちば総合医療センター(副院長・産婦人科教授)
pp.379-383
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002111
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バルトリン腺囊胞・膿瘍は,全女性の2~3%が生涯に罹患する比較的頻度の高い疾患である。原因は分泌導管の閉塞によるものであり,通常は無症状であるがひとたび感染を起こすと激烈な症状を呈する。このため,ときには緊急での治療を要する場合がある。治療法は,姑息的には切開排膿であるが再閉塞に伴う再発が懸念されるため,根治療法として開窓術と摘出術が行われるのが一般的である。本稿ではこれらの手術の実際とその長所・短所について詳述する。
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