特集 産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編
腫瘍 子宮頸がん検診にHPV検査は必要なの?
中山 富雄
1
,
細野 覚代
1国立がん研究センターがん対策研究所 検診研究部
キーワード:
細胞診
,
子宮頸部腫瘍
,
集団検診
,
診療ガイドライン
,
パピローマウイルス感染症
Keyword:
Practice Guidelines as Topic
,
Mass Screening
,
Cytodiagnosis
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Papillomavirus Infections
pp.1107-1111
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022353394
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健常者の中から有病率の低いがんや前がん病変を発見するがん検診は利益と不利益のバランスが近接し、診療とは異なる考え方・体制整備が必要である。子宮頸がん検診は細胞診を用いて行われてきたが、HPV検査を用いた検診が世界的に注目されている。この検診は判定結果毎のアルゴリズムが遵守された場合に細胞診よりも浸潤がん罹患率の減少が期待されるが、そのためにはアルゴリズムの普及、保険病名の策定、データベース構築など様々な体制整備が必要である。
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