特集 イラスト・写真でコツがわかる!産婦人科小手術&低侵襲手術
第2章 小手術の実際とコツ
B.腟
2 腟中隔/切除術
岩井 加奈
1
,
山田 有紀
1
,
木村 文則
1
1奈良県立医科大学産婦人科学講座
pp.108-112
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001140
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ここがコツ!
●腟中隔は閉塞がなければ症状が出ることは少なく,また子宮奇形を伴うことから,妊娠した場合も帝王切開による分娩となるため,手術による切除が必要となることは非常に少ない.(このため本稿でも閉塞がない中隔に対する手術の実際は省略する).
●閉塞を伴う腟中隔症例は若年であり経腟操作が困難な例が多い.性交経験のない症例であればvaginoscope(腟内視鏡)を用いることで良好な視野で手術を行うことができる.
●腟中隔は膀胱や直腸と解剖学的に隣接しており,過剰な切除は臓器損傷につながるため,超音波等で確認しながら手術を行うことで損傷を回避できる.

Copyright © 2025, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.