特集 再発・転移をきたした婦人科がんの治療―標準治療を超えた挑戦―
Ⅱ.子宮体がん・子宮肉腫
5.進行・再発子宮体がんへの手術療法の適応
加藤 一喜
1
1北里大学医学部産婦人科
キーワード:
進行子宮体がん
,
再発子宮体がん
,
腫瘍減量手術
Keyword:
進行子宮体がん
,
再発子宮体がん
,
腫瘍減量手術
pp.1237-1240
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000928
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要旨
進行子宮体がん,特に子宮体がんIV期に対する腫瘍減量手術の有用性が確立しているとはいえない.子宮体がんIV期に対する手術療法の有用性を検証した前向きのランダム化比較試験がなく,エビデンスの質として十分ではないからである.さらに再発子宮体がんに対する手術療法については報告自体が少なく,その意義について断定的に述べることはできない.しかしながら,子宮体がんIV期に対しても,孤発性再発子宮体がんに対しても,「手術により腹腔内において肉眼的残存腫瘍なしを達成できる」ならば腫瘍減量手術の意義があり,患者に手術療法を提案すべきとの報告が多い.
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