特集 再発・転移をきたした婦人科がんの治療―標準治療を超えた挑戦―
Ⅰ.子宮頸癌
2.根治的放射線治療後の骨盤内残存腫瘍の治療―手術・化学療法選択のポイント―
今井 雄一
1
,
紙谷 菜津子
1
1横浜市立大学大学院医学研究科 産婦人科学生殖生育病態医学
キーワード:
照射野内再発
,
手術療法
,
化学療法
Keyword:
照射野内再発
,
手術療法
,
化学療法
pp.1215-1223
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000925
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要旨
遠隔転移を有さない局所進行子宮頸癌に対する初回治療では,根治的放射線療法あるいはシスプラチン併用による同時化学放射線療法を選択することが一般的である.これら放射線治療後に腫瘍が残存する,あるいは放射線照射野内に腫瘍が再発する症例に対して,「子宮頸癌治療ガイドライン2022年版」には手術療法,化学療法などの治療選択肢が記載されている.本稿では,放射線治療後の骨盤内残存または再発症例に対して,手術療法や化学療法をどのような基準で選択することが望ましいか,最新の知見も踏まえて概説する.
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