特集 ホルモン療法の使い分けと使用中・使用後のあるある
Ⅰ.生殖可能年齢の病態あるある
12.避妊・緊急避妊・月経移動のためのホルモン療法の使い分けと効果
並松 響子
1
,
坂本 愛子
2
1順天堂大学産婦人科講座
2行徳総合病院婦人科
キーワード:
避妊
,
緊急避妊
,
月経移動
Keyword:
避妊
,
緊急避妊
,
月経移動
pp.1032-1038
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000854
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要旨
日本では男性に依存した確実性の低い避妊法が中心的だが,世界的にはホルモン調節による確実で女性主体の避妊法が主流である.月経と妊娠をコントロールすることは女性の権利であり,その知識の普及と容易なアクセスは医療機関が果たすべき重要な役割である.経口避妊薬や緊急避妊薬は産婦人科において使用頻度が高い薬剤であり,それぞれの特徴を理解し患者のニーズに沿った処方の提案が必要である.またホルモン調節による避妊薬は,諸外国では種類も剤型も多く,今後日本でもこれらの選択肢が増加することを期待する.
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