講座 実地医家のためのホルモン講座
ホルモン療法の実際・4
経口避妊と月経周期の移動
川越 慎之助
1
Shinnosuke Kawagoe
1
1山形大学医学部産科婦人科学教室
pp.318-321
発行日 1986年4月10日
Published Date 1986/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207374
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経口避妊薬(ビル)は避妊効果に優れており,世界中で広く利用されている。我が国でも数十万人の服用者があると推定されているが,欧米諸国に比較するとその利用率は極めて低い。これは我が国においては避妊の目的に使用できるエストロゲン,ゲスタゲンの混合剤を未だにピルとして用いることが正式に認可されていないために,一般の人が必要以上に副作用に対する不安感を持っているのが一因と考えられる。ここではこのエストロゲンーゲスタゲン混合剤のヒルとしての使用上の注意点,副作用,あるいは月経周期移動への応用などについて述べる。
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