綜説
小児科医が知っておきたい避妊法の知識
甲村 弘子
1
1医療法人フラウエン こうむら女性クリニック
キーワード:
避妊
,
経口避妊薬
,
子宮内避妊用具
,
緊急避妊
,
血栓症
Keyword:
避妊
,
経口避妊薬
,
子宮内避妊用具
,
緊急避妊
,
血栓症
pp.1690-1698
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000274
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
若年世代の避妊法としては,確実な避妊効果をもつ経口避妊薬が推奨される.避妊効果ばかりでなく,月経痛の緩和と月経血量の減少が期待できるという副効用をもつ.重篤な有害事象として静脈血栓塞栓症が挙げられるが,このリスクは妊娠中や分娩後に比較するとかなり低い.日本でもっとも多く普及しているコンドームは性感染症の予防には有効であるが,避妊効果は高くない.また,性交後₇₂ 時間以内であれば緊急避妊薬を服用することにより₈₅%程度妊娠阻止ができる.思春期世代に性教育としてこれらのことを確実に伝えていく必要がある.
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.