Japanese
English
特集 術後呼吸器合併症―予防と対策の最新知識
―呼吸器合併症を起こしやすいのは?―患者側の危険因子
Riskfactors of postoperative pulmonary complications
唐國 公男
1
,
中浦 寛
1
,
生形 之男
1
,
西平 哲郎
1
,
尾形 正方
1
Kimio KARAKUNI
1
1財団法人結核予防会複十字病院消化器科
キーワード:
周術期管理
,
術後呼吸器合併症
,
危険因子
,
呼吸器疾患
Keyword:
周術期管理
,
術後呼吸器合併症
,
危険因子
,
呼吸器疾患
pp.307-311
発行日 2007年3月20日
Published Date 2007/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101220
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:周術期の合併症において術後呼吸器合併症は最も頻度が高く,ひとたび起これば術後死亡の大きな要因となり得る.術後の呼吸器合併症としては,(1)無気肺,(2)肺炎,(3)肺水腫,(4)気胸,(5)胸水貯留,(6)肺塞栓症が挙げられる.これらの合併症の病態および原因を考え,患者側の危険因子となり得る要因を考察した.その結果,術前に(1)呼吸器疾患の既往,(2)ほかの基礎疾患の併存,(3)喫煙,(4)高齢者,(5)栄養障害を認める患者では術後呼吸器合併症を発症する危険性が高く,術後管理を行ううえで重要であることがわかった.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.