特集 子宮摘出と機能障害・機能温存・機能再建アップデート
I.子宮全摘後の機能障害
2.子宮全摘後の排尿障害・排便障害
関山 健太郎
1
1公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院産婦人科
キーワード:
下腹神経
,
骨盤内臓神経
,
骨盤神経叢
Keyword:
下腹神経
,
骨盤内臓神経
,
骨盤神経叢
pp.364-368
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000594
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要旨
骨盤内臓器の機能は交感神経と副交感神経によって制御されている.交感神経である下腹神経と副交感神経である骨盤内臓神経が合流し骨盤神経叢を形成し,骨盤神経叢から骨盤内臓器への臓側枝が分岐している.手術によってこれらの神経を損傷すると,術後に排尿障害・排便障害を引き起こす可能性がある.子宮全摘術において排尿障害・排便障害を回避するためには,骨盤神経叢の膀胱枝と直腸枝の解剖を理解して子宮枝を選択的に切断することが重要である.
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