今月の臨床 産婦人科手術における合併症管理のすべて
IV 合併症への対応
10.排尿・排便障害
奥田 博之
1
,
児玉 順一
2
1岡山大学医学部保健学科
2岡山大学医学部附属病院産婦人科
pp.577-579
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904625
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はじめに
婦人科手術のなかで術後,排尿・排便障害を引き起こす代表的手術は広汎子宮全摘出術である.排尿・排便障害は,術後のQOLを低下させる因子の1つである.排尿障害の発生頻度は高く,尿意鈍麻あるいは消失,排尿困難に伴い多量の残尿を認める.また,尿失禁を認めることもある.排便障害としては便秘が出現することがある.
本稿では,広汎子宮全摘出術後に生じる合併症としての排尿・排便障害について述べる.
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