特集 婦人科がん化学療法の進化―最適レジメンと管理を考える―
V.進行上皮性卵巣がん・卵管がん・腹膜がん
13.進行上皮性卵巣がん・卵管がん・腹膜がん初回化学療法後の腫瘍残存症例―2)プラチナ抵抗性腫瘍への化学療法選択は?
髙取 恵里子
1
,
庄子 忠宏
1
,
馬場 長
1
1岩手医科大学産婦人科
キーワード:
プラチナ抵抗性再発
,
ベバシズマブ
,
AURELIA試験
,
JGOG3023試験
Keyword:
プラチナ抵抗性再発
,
ベバシズマブ
,
AURELIA試験
,
JGOG3023試験
pp.303-309
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000576
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要旨
プラチナ抵抗性再発に対する化学療法は,前回治療と交差耐性のない薬剤の単剤投与が基本となるが,無増悪生存期間中央値は約3カ月,全生存期間中央値は12カ月程度である.AURELIA試験とJGOG3023試験では,単剤治療にベバシズマブを併用することで無増悪生存期間の延長が示された.ベバシズマブを併用する場合は,その有害事象を考慮し適応を遵守する必要がある.プラチナ抵抗性再発をきたした場合の治療選択肢は限られており,新たな治療法の開発が急務とされる.
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