今月の主題 妊娠と臨床検査
各論
妊娠と子宮頸部細胞診
藤井 多久磨
1
,
齋藤 深雪
1
,
青木 大輔
1
Takuma FUJII
1
,
Miyuki SAITOH
1
,
Daisuke AOKI
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
キーワード:
妊娠
,
細胞診
,
円錐切除術
Keyword:
妊娠
,
細胞診
,
円錐切除術
pp.429-432
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101946
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子宮頸癌検診受診率の低い日本では妊婦健診における頸癌スクリーニングは早期発見の良い機会である.妊娠中の細胞診検査に際しては出血などの副作用のほか,偽陽性や偽陰性の可能性がある.異常が見つかった場合には妊娠中の子宮頸部腫瘍取り扱いガイドラインが公表されており,それに基づいて方針を決めるのが良い.浸潤癌の存在を否定できない場合には円錐切除術にて判定するが,その時期は妊娠12~16週が良い.そのためには,細胞診は可及的速やかに施行しておいたほうが方針をたてやすい.
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