今月の臨床 産科・婦人科のメンタルヘルスケア—周産期から生殖,婦人科腫瘍まで
婦人科腫瘍
婦人科がん患者の性・生殖機能障害に関わる心の問題
鈴木 久美
1
1大阪医科薬科大学看護学部看護学科
キーワード:
婦人科がん
,
性・生殖機能障害
,
心理・社会的問題
Keyword:
婦人科がん
,
性・生殖機能障害
,
心理・社会的問題
pp.786-791
発行日 2025年9月10日
Published Date 2025/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790090786
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●婦人科がん治療は,性機能や生殖機能の障害をもたらし,患者の身体的問題のみならず,性的および心理・社会的な問題に発展しやすい.
●婦人科がん患者の多くは,女性性の喪失に伴うアイデンティティの危機,妊孕能の低下・喪失による悲嘆,パートナーとの性的関係の変化を体験している.また,他のがん患者よりも自殺リスクが高い.
●婦人科がんの診断時から継続的に,多職種と連携を図り,身体面のみならず,性的および心理・社会的側面も含めた統合的なケアを提供することは重要な課題である.

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