特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第4章 女性医学
8.細菌性腟症
山岸 由佳
1
1高知大学医学部臨床感染症学講座
pp.374-378
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000196
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性交渉後や月経後,抗菌薬投与など様々な誘因で発症する.半数以上は無症状であるが,症状がある場合はアミン臭が特徴である.帯下は灰白色で粘稠性は低く掻痒感は低い.診断はAmselらの診断基準,グラム染色標本を用いたNugentスコア,早産リスク因子の研究で用いられた修正Nugentスコア,などがある.治療は局所療法と内服療法があり,いずれもLactobacillus属を殺菌しない抗菌薬であるメトロニダゾールが第一選択薬である.
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