特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第4章 女性医学
7.性器カンジダ症
吉村 和晃
1
1産業医科大学若松病院産婦人科
pp.371-373
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000195
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カンジダ真菌は皮膚や腸管の常在菌であり,帯下培養検査で腟内に存在するだけでは治療対象とならない.増殖して炎症を引き起こし,腟炎や外陰炎が発症して掻痒感や帯下増加などの症状が出現すると治療が必要となる.腟炎に対しては腟洗浄と抗真菌腟坐剤の使用を,外陰炎に対しては抗真菌軟膏を使用し生活指導を行う.症例によっては抗真菌内服薬を使用する.通常の治療に対する反応が悪い場合や頻回に再発する症例では,Candida glabrataが起因菌で薬剤耐性の可能性がある.
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