特集 産婦人科漢方ステップアップ―三大処方の次なる一手とは?―
Ⅱ.次なる一手の具体的処方―B.周産期
11.産後うつ病と女神散(67)
常田 洋平
1
,
濵口 まりえ
1
1株式会社ツムラ漢方研究開発本部
キーワード:
産後うつ病
,
女神散
Keyword:
産後うつ病
,
女神散
pp.73-78
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000015
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
妊娠中や出産後は,うつ病が起こりやすい時期である.産後うつ病は出産後に起こる急激な体の変化に加え,育児ストレスなどによる不安定な状態が重なって起こるとされる.産後うつ病は早期発見や適切な支援が必要とされ,薬物治療は症状の内容や重症度に応じて選択される.治療には抗うつ薬などを使うが,授乳中に薬を服用することに抵抗を感じる患者も少なくない.したがって個々の患者にあった治療の選択が望まれ,本稿では「産前産後の神経症」の適応をもつ女神散について理解を深めていきたい.
Copyright © 2023, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.