特集 産婦人科漢方ステップアップ―三大処方の次なる一手とは?―
Ⅱ.次なる一手の具体的処方―B.周産期
7.妊婦便秘症と調胃承気湯(74)
武田 智幸
1
,
谷垣 衣理
1
,
高田 さくら
1
1医療法人明珠会札幌白石産科婦人科病院
キーワード:
妊娠
,
便秘症
,
漢方
Keyword:
妊娠
,
便秘症
,
漢方
pp.47-51
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000011
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要旨
妊婦は黄体ホルモン増加や子宮増大に伴う消化管圧迫など,妊娠初期より便秘になりやすくまた増悪しやすい.そのため妊婦の70%が便秘を訴え,当院においても通院中の妊婦のうち55~60%が常に何らかの便秘薬を処方されている.妊娠中は酸化マグネシウムが第一選択薬であるが,排便調節が難しい例も経験する.そのような症例に対し調胃承気湯をはじめとする漢方治療は次の選択肢として有用である.
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