臨床例
内科の健康診断時に眼科専門医が遠隔に診断を行い,手術加療を行った帯状角膜変性症の1例
小池 和成
1
,
清水 映輔
2,3,4
,
西村 裕樹
2,3
,
戸澤 小春
2,3
,
横岩 良太
3
,
中山 慎太郎
3
,
戸田 郁子
4
1さくら脳神経クリニック
2横浜けいあい眼科
3株式会社OUI
4南青山アイクリニック
キーワード:
遠隔診療
,
帯状角膜変性症
,
Smart Eye Camera
,
健康診断
,
スクリーニング
Keyword:
遠隔診療
,
帯状角膜変性症
,
Smart Eye Camera
,
健康診断
,
スクリーニング
pp.777-782
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001864
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はじめに
帯状角膜変性症は,角膜上皮基底膜~角膜実質浅層に帯状のカルシウム沈着が生じる進行性の変性疾患である1).原因として,慢性腎臓病・副甲状腺機能亢進症・ビタミンD中毒・人工透析に伴う高カルシウム血症といった全身性要因に加え,点眼薬に含まれる防腐剤による眼表面障害,角膜内皮障害,緑内障,ぶどう膜炎,シリコーンオイル挿入眼などの局所要因まで多岐にわたる1~4).治療は,エチレンジアミン四酢酸(ethylenediaminetetraacetic acid:EDTA)を用いた外科的切除の他に,近年では,エキシマレーザーを用いた,治療的角膜切除術(phototherapeutic keratectomy:PTK)の有用性が認められている5,6).122眼を対象とした報告では,PTK施行後の視力やグレア(光の散乱により生じるまぶしさ・ぎらつき)が88%の症例で改善し,平均12か月の経過で8%に再発を認めたものの再照射で良好に対処でき,全体として有効かつ安全な治療であったとされている7).また,PTKにより角膜表層を平滑化した後,必要に応じて光学的角膜切除術(photorefractive keratectomy:PRK)で乱視・屈折矯正を追加することで視機能を矯正する方法も報告されている8).

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