特集 どうみる? 多疾患併存 マルチモビディティへのアプローチ
マルチモビディティの全体像をつかむ
マルチモビディティをどう評価するか② 老年医学的アプローチとしてのGeriatric 5Ms
山本 浩一
1
1大阪大学大学院医学系研究科内科学講座老年・総合内科学
キーワード:
マルチモビディティ
,
Geriatric 5Ms
,
包括的高齢者評価
,
フレイル
,
患者中心医療
Keyword:
マルチモビディティ
,
Geriatric 5Ms
,
包括的高齢者評価
,
フレイル
,
患者中心医療
pp.677-686
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001847
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Headline
・高齢者のマルチモビディティは疾患の集積だけではなく,フレイル,認知機能障害,社会的孤立などの高齢者特有の背景因子が複雑に絡み合った「Multicomplexity(多疾患・複雑性)」として捉える必要がある.
・Geriatric 5Ms(Mind,Mobility,Medications,Multicomplexity,Matters Most)は,包括的高齢者評価(CGA)を臨床現場で実践しやすい形に整理したフレームワークであり,多職種が共通言語として活用できる.
・5Msを用いることで,疾患中心の評価から患者の価値観・生活機能を重視した評価へとパラダイムシフトし,個別化された治療目標の設定が可能となる.
・各領域(Mind,Mobility,Medications)は相互に影響し合い,Multicomplexityとして統合的に評価することで,高齢者特有の複雑性に効率的に対処できる.
・「Matters Most(患者にとって最も大切なこと)」を中心に据えることで,過剰医療・過少医療を回避し,患者のQOLとウェルビーイングを最大化する診療が実現する.

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