特集 こっそりレベルアップ! 電解質異常の見極めかた
電解質異常の最前線
食塩と体液調節のひずみ 水分喪失ストレスと相対的体液過剰の病態生理
北田 研人
1
,
西山 成
1
1香川大学医学部薬理学
キーワード:
ナトリウム
,
体液調節
,
尿素
,
高血圧
,
筋萎縮
Keyword:
ナトリウム
,
体液調節
,
尿素
,
高血圧
,
筋萎縮
pp.237-241
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001672
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Headline
・生体のナトリウム量は一定ではなく,摂取量が一定でも尿中排泄量は日々変動する.この不均衡は,皮膚や筋肉が血液から独立したナトリウム貯蔵庫として機能し,体液バランスを調節しているためである.
・食塩の過剰摂取は,従来の常識に反し長期的な飲水量を減少させる.これは,体液保持のために肝臓でエネルギーを消費して尿素を産生し,腎臓での水再吸収を促進することで体内の水分を温存するためである.
・いわゆる体液過剰・血圧上昇は,「ナトリウム利尿に伴う水分喪失ストレス」が起点となりうる.このストレスに応答した体液保持機構の活性化が,異化(筋萎縮)を伴う相対的な体液過剰と血圧上昇を誘導する可能性がある.

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