特集 日常診療で出会ったら? アルコール・薬物・ギャンブル・ゲーム依存を知る
物質依存
薬物依存の症状と治療
成瀬 暢也
1
1埼玉県立精神医療センター
キーワード:
薬物依存
,
症状
,
治療
,
覚醒剤
,
大麻
Keyword:
薬物依存
,
症状
,
治療
,
覚醒剤
,
大麻
pp.1395-1399
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001592
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Headline
・薬物依存は薬物使用のコントロール障害を主症状とする病気であり,薬物使用を責めない態度が大切である.
・覚醒剤使用に関しては通報の義務はなく,警察に通報しない保証をして正直に話せる関係を築くことが大切である.
・患者の背景には人間不信と自己否定があり,患者の薬物使用は「人に癒されず生きづらさを抱えた人の孤独な自己治療」であると捉えられることから,信頼関係づくりを優先する.
・良好な治療関係を築き,動機づけをして,認知行動療法やミーティングなどの集団治療を提供し,自助グループや回復施設につなぐことが治療の基本である.

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