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日本麻酔科学会第72回学術集会講演特集号 招請講演
海外の大麻およびカンナビノイドの規制と痛みの治療への応用
International Regulations on Cannabis and Cannabinoids and Their Application in Pain Management
山口 重樹
1
Shigeki YAMAGUCHI
1
1獨協医科大学医学部麻酔科学講座
キーワード:
大麻
,
カンナビノイド
,
テトラヒドロカンビジオール
,
カンナビジオール
Keyword:
大麻
,
カンナビノイド
,
テトラヒドロカンビジオール
,
カンナビジオール
pp.S61-S70
発行日 2025年11月20日
Published Date 2025/11/20
DOI https://doi.org/10.18916/masui.2025130009
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はじめに
日本においては “大麻取締法(昭和23年制定)” により厳しく規制されてきた大麻について,多くの国で,医療目的に使用される大麻およびカンナビノイドであるcannabinoid-based medicine(CBM)の臨床使用が開始され,痛みの治療への有効性と安全性についてのシステマティックレビューが実施される,ガイドラインが公開されるなどの動きがある。
これらの潮流を考慮すると,麻酔科医を中心とした痛みを専門とする医療者および研究者は,世界における大麻の規制状況,痛みの医療への可能性と問題点についても正しい知識を習得することが求められる。
本論文では,著者のカナダ政府の機関であるHealth Canada(カナダ保険省)への訪問(2019年)1)とトロントで開催されたCanadian Cannabis Research Summit(2025年)2)への参加で得ることができたカナダの大麻に関する規制および取り組み,そして痛みの医療への応用について紹介する。

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