特集 日常臨床で必ず出会うリウマチ膠原病疾患―自信がもてる実践ガイド
各論 日常臨床で頻度の高い疾患
結晶性関節炎の診断と治療
山口 俊大
1,2
,
村中 清春
2
1国保依田窪病院内科
2諏訪中央病院リウマチ膠原病内科
キーワード:
結晶性関節炎
,
偽痛風
,
痛風
,
NLRP3インフラマソーム
Keyword:
結晶性関節炎
,
偽痛風
,
痛風
,
NLRP3インフラマソーム
pp.1335-1338
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001571
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Headline
・結晶性関節炎は関節内で結晶が誘発する炎症を指し,代表的なものに痛風と偽痛風がある.両者は異なる結晶であるが炎症の機序は共通しており,NLRP3インフラマソームを介して好中球を活性化する.
・偽痛風は加齢や外傷が引き金となり大関節に好発する.診断には関節穿刺が重要で,治療はステロイドの関節内注射やNSAIDs内服,ステロイド全身投与が推奨される.
・痛風は尿酸結晶の形成メカニズムにより小関節に好発する.関節穿刺後に尿酸結晶を偏光顕微鏡で評価する必要がある.予防に際しては尿酸降下療法の開始を検討する.

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