Japanese
English
特集 予想外の皮膚病(意外な結末となった皮膚病)
臨床例
丹毒加療中に生じたピロリン酸カルシウム結晶沈着症
A case of calcium pyrophosphate dihydrate crystal deposition disease that occurred during the treatment of erysipelas
佐藤 弘明
1
,
小倉 剛久
2
,
福田 英嗣
1
Hiroaki Sato
1
,
Takehisa Ogura
2
,
Hidetsugu Fukuda
1
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科
2東邦大学医療センター大橋病院膠原病リウマチ科
1Department of Dermatology, Toho University Ohashi Medical Center
2Department of Rheumatology, Toho University Ohashi Medical Center
キーワード:
ピロリン酸カルシウム結晶沈着症
,
偽痛風
,
丹毒
Keyword:
ピロリン酸カルシウム結晶沈着症
,
偽痛風
,
丹毒
pp.928-931
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003940
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・ピロリン酸カルシウム(calcium pyrophosphate dihydrate:CPPD)結晶沈着症は,CPPD結晶がさまざまな組織に沈着し,急性・慢性の関節炎・関節破壊など多彩な臨床像をひきおこす疾患である.痛風に類似した症状を呈するため偽痛風とも呼ばれる.
・今回われわれは,丹毒加療中に多関節痛を生じCPPD結晶沈着症と診断した1例を経験したので報告する.
・CPPD結晶沈着症発症の誘因として,安静状態,運動制限,脱水などが指摘されており,自験例でもこれらが誘因となった可能性が示唆された.
(「症例のポイント」より)
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