特集 検体検査のポイントとピットフォール 診察室にこの1冊
B.確定診断に用いる検査
29.Clostridioides difficile感染症関連検査[微生物学的検査]
長尾 美紀
1
1京都大学大学院医学研究科臨床病態検査学
pp.299-301
発行日 2025年3月24日
Published Date 2025/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001280
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Summary
1.Clostridioides difficile感染症(CDI)は,C. difficileが分泌する毒素(CDトキシン)が原因となって引き起こされる腸炎や下痢症を指す.
2.診断のためには,患者の便検体を使って迅速診断検査あるいは遺伝子検査によって,CDトキシンの有無を検査する.
3.CDIの検査は,C. difficileによるイレウスが疑われない限り,下痢症状のある患者対してのみ行うべきである.また,これらの検査はいずれもCDIの診断には有用だが,治療効果判定には使用できない.

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