特集 検体検査のポイントとピットフォール 診察室にこの1冊
B．確定診断に用いる検査
26．C型肝炎ウイルス関連検査［免疫学的検査］
渡邊 丈久
1
,
田中 靖人
1
1熊本大学大学院生命科学研究部生体機能病態学分野消化器内科学講座
pp.286-288
発行日 2025年3月24日
Published Date 2025/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001277
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Summary
1．C型肝炎ウイルス（HCV）は血液を介して感染し，慢性化しやすく，慢性肝炎や肝硬変，肝細胞癌を引き起こす可能性があるウイルスである．
2．診断には抗HCV抗体検査で感染を確認し，HCV-RNA定量検査で現在の感染状況を判断する．
3．遺伝子型検査や薬剤耐性変異（RAVs）検査は，治療法の選択に役立つ．
4．DAAs治療により治療効果は向上しているが，治療後も肝発癌リスクが残るため，定期的なフォローアップが必要である．
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