特集 検体検査のポイントとピットフォール 診察室にこの1冊
A.スクリーニングに用いる検査
16.クレアチニン(Cr)[生化学的検査]
木戸口 周平
1
,
木村 秀樹
1
1福井大学医学部附属病院検査部
pp.72-74
発行日 2025年3月24日
Published Date 2025/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001223
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Summary
1.クレアチニン(Cr)は腎不全による排泄障害で増加するが,初期の腎機能障害は反映しにくい.
2.Crは筋肉量に影響されるため,筋肉の萎縮症例では低下する.また加齢や長期臥床など筋肉量が低下している状態でも低下する.
3.急性腎障害(AKI)の診断に有用であり,48時間以内に血清Cr値が0.3mg/dL以上増加,あるいは7日以内の血清Cr値の1.5倍以上の上昇のいずれかを満たせばAKIと診断できる.

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