特集 ここが知りたいアルコール性肝疾患―お酒と肝臓の上手な付き合いかたとは?
先進的なアルコール医療
アルコール関連肝疾患に対する肝移植の現状
西尾 太宏
1
,
伊藤 孝司
1
,
波多野 悦朗
1
1京都大学医学研究科肝胆膵・移植外科
キーワード:
アルコール関連肝疾患
,
アルコール使用障害
,
肝移植
,
(肝移植後)再飲酒
,
metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease(MASLD)
Keyword:
アルコール関連肝疾患
,
アルコール使用障害
,
肝移植
,
(肝移植後)再飲酒
,
metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease(MASLD)
pp.1165-1170
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000956
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Headline
・近年,アルコール関連肝疾患(ALD)による非代償性肝硬変に対する肝移植症例が増加傾向にある.
・ALD患者に対する肝移植では,移植後の新規悪性腫瘍や,併存する代謝異常リスク因子のほか,移植後の再飲酒がグラフト機能と患者の生命予後に大きな影響を及ぼすことが問題となる.
・再飲酒のリスクを適切に評価し,移植後有害再飲酒の予防を目指すうえで,患者の生活習慣の教育と管理,生活環境と社会医学的支援の整備など,集学的アプローチが重要な課題となっている.
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