特集 日常診療で診るCKD―乗り遅れないための最新情報
進行したCKDとESKD
腎移植―近年の進歩・日本の現状と課題について―
伊藤 万理子
1
,
大迫 希代美
1
,
谷澤 雅彦
1
1聖マリアンナ医科大学病院腎臓・高血圧内科
キーワード:
末期腎不全
,
腎代替療法
,
CKD-CVD
,
腎移植
,
先行的腎移植(PEKT)
Keyword:
末期腎不全
,
腎代替療法
,
CKD-CVD
,
腎移植
,
先行的腎移植(PEKT)
pp.603-607
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000790
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Headline
・血液透析や腹膜透析といった透析療法とならび,腎移植は腎代替療法の1つの選択肢として認知され増加している.
・わが国においては末期腎不全患者の高齢化が進み,移植レシピエント・ドナーも高齢化している.長期生着が望める昨今では,患者に対する医療や介護など,地域全体で管理できる連携体制の構築が必要である.
・移植の本来望ましい姿である献腎移植が圧倒的に少ない理由は,献腎ドナー不足が背景にある.
・近年急速に普及している先行的腎移植(PEKT)は移植腎生着率が良好であり,心血管系合併症進行の抑制と死亡率の改善につながる可能性がある.
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