特集 よくわかる! 精神疾患対応 これ1冊―内科医と精神科医の連携のために
第7部 知っておきたい精神疾患 各論5:認知症
2 Alzheimer型認知症
文 鐘玉
1
,
三村 將
1,2
1慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
2慶應義塾大学予防医療センター
pp.271-277
発行日 2024年3月26日
Published Date 2024/3/26
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000696
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Summary
1.Alzheimer型認知症は最も多い認知症である.
2.臨床症状としては健忘などの認知機能障害や行動心理症状(BPSD)を認める.
3.主たる病理であるアミロイドβの脳内への蓄積は臨床症状発現のはるか以前から始まっているため,早期診断・介入の重要性が認識されている.
4.臨床診断に加えて,アミロイドPETや脳脊髄液検査,そして近年では血しょうバイオマーカーの有用性が認められている.
5.介入では非薬物療法と薬物療法があり,特にアミロイドβを標的とした疾患修飾薬の臨床応用が目前に迫っており注目されている.
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