特集 プライマリ・ケアにおける神経症候へのアプローチ
各論(疾患編)
認知症—Lewy小体型認知症をAlzheimer型認知症と誤診しない
和田 健二
1
1川崎医科大学認知症学教室
キーワード:
認知症
,
幻視
,
誤認妄想
,
パーキンソニズム
,
レム睡眠行動異常症
Keyword:
認知症
,
幻視
,
誤認妄想
,
パーキンソニズム
,
レム睡眠行動異常症
pp.2330-2332
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227353
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Point
◎Lewy小体型認知症(DLB)認知機能障害は,病初期には記憶障害が目立たず,注意,遂行機能や視空間認知の障害が前景になる.
◎DLBの行動・心理症状は,繰り返される幻視,誤認妄想や重複記憶錯誤が特徴的である.うつ症状から発症する例もある.
◎DLBでは,病初期においてパーキンソニズムが出現し動作緩慢や転倒が目立つ.ただし,運動症状を欠く例も存在する.
◎DLBでは,レム睡眠行動異常症,自律神経症状,嗅覚障害や抗精神病薬への過敏性の確認が診断に役立つ.
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