特集 よくわかる! 精神疾患対応 これ1冊―内科医と精神科医の連携のために
第4部 知っておきたい精神疾患 各論2:不安症・強迫症・ストレス性疾患
1 パニック症
清水 栄司
1
1千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学
pp.142-148
発行日 2024年3月26日
Published Date 2024/3/26
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000671
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Summary
1.「パニック発作」を最初に診断し,次に「パニック症」を診断する.「広場恐怖症」の合併の有無を確認する.また,うつ病の合併についても確認する.
2.パニック発作を診断したら,患者に「身体の病気ではなく,不安の病気であること」を伝え,精神科への受診などを心理教育することが重要で,処方薬は必須でない.
3.パニック症の治療は,認知行動療法,あるいは選択的セロトニン再取り込み阻害薬による薬物療法が推奨される.ベンゾジアゼピン系抗不安薬は,薬物依存の問題があり,推奨しない.
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