特集 よくわかる! 精神疾患対応 これ1冊―内科医と精神科医の連携のために
第2部 精神科との連携が特に必要な領域
13 精神疾患を含む多臓器疾患を伴う遺伝性疾患
久島 周
1
1名古屋大学医学部附属病院ゲノム医療センター
pp.108-112
発行日 2024年3月26日
Published Date 2024/3/26
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000663
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Summary
1.精神疾患をもつ患者のなかには,複数の臓器に関連する疾患をもつ者もおり,しばしば遺伝的な要因が存在する.
2.これらの遺伝性疾患の治療戦略を立てる際,精神科医と非精神科医の連携が重要であり,医療者全員が遺伝に基づく疾患についての基本的な知識が必要となる.
3.知的発達の遅れ,社会性と感覚過敏性,年齢・発達段階を考慮したアプローチが必要である.
4.医師,看護師,言語聴覚士など,様々な専門職が連携して総合的なケアを提供すべきである.
5.深い理解と患者一人ひとりに適したケアの提供によって,治療の効果とQOLの向上を目指す.
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