特集 感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
代表的な非感染性腸炎の診療と紹介時の見極めかた
腸管Behçet病・単純性潰瘍
久松 理一
1
1杏林大学医学部消化器内科学
キーワード:
腸管Behçet病
,
単純性潰瘍
,
トリソミー8
,
抗TNFα抗体製剤
Keyword:
腸管Behçet病
,
単純性潰瘍
,
トリソミー8
,
抗TNFα抗体製剤
pp.329-332
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000616
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Headline
・腸管Behçet病は,穿孔や出血などで外科手術が必要になるなど予後に影響するため診断基準では特殊型に分類されている.
・腸管Behçet病の定型病変は回盲部の深掘れ潰瘍であるが,小腸,大腸,食道などに類円形潰瘍を呈することもある.
・単純性潰瘍と腸管Behçet病は内視鏡所見や病理組織学的所見で区別することはできない.全身のBehçet症候がそろうかどうかで区別する.
・腸管Behçet病に対して抗TNFα抗体製剤の有用性が報告されている.
・トリソミー8を合併した骨髄異形成症候群では腸管Behçet様の消化管病変を呈することがある.
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